ゴム併用の共硫化
2023-07-19 11:07:33共硫化は、適合性と分散性に加えて、ゴム併用のもう一つの重要な要素は共硫化性です。
ゴムによる硫化系の選択と硫化速度の調整を指します。
同じ硫化の速度にとって、汎用ゴムは天然ゴムで最も速くて、その次は異戊ゴム、順丁ゴム、乳聚順丁、ブテンのゴムです。
硫化速度の遅いゴムは硫黄を減らし、促進剤を増やす方法で、天然ゴムの硫化速度と合わせることができます。
一般に同じ硫化速度のゴムに対して、天然ゴムは高硫黄低促進剤、ブタンゴムは低硫黄高促進剤、スンブタンゴムはその中間にあります。
ゴムの硫化速度の違いは分子構造に大きく関係しています。
異なる硫化系ゴム、例えば天然ゴムはネオプレンやブチルゴムと併用します。
併用系の加工性能は向上できますが,共硫化性能に乏しい加硫ジキル性能は平均値よりも低く,満足な性能が得られません。
ブチルのゴムをハロゲン化した後あるいは彩度を高めて、天然のゴムとの共硫化を改善することができます。
適当な共硫化剤を選んで、例えば天然のゲルとネオプレンの共硫化剤はアルデヒド類の物質で、性能はほぼ直線の変化を呈することができます。
実際の生産から見て、併用ゴムの共硫化性と分散性は切り離せません。
ゴム間の分散が均一であればあるほど、硫化の物理性能は良くなりますが、併用ゴムの多くは不均相分散状態です。両相の硫化程度の差及び界面間の異なるゴムの交合、接枝などの要因により、硫化ゴムの物性に決定的な影響を与え:
1、硫化ジェルの溶解度は、温室条件の下で、通常の配合に加えた硫化剤の量は、過保和または近似保和状態で、硫化温度範囲内で不保和状態になり、併用二相間の溶解度の差で、二相間の硫化剤の分配が不均であり、濃度差があるため、併用ゴム二相間の硫化程度不均性です。
2、硫化剤の拡散性、ゴムの溶解度が異なるため、併用系の間で硫化剤が拡散し移働を起こします。一定の温度で、通常硫化剤の溶解度が高いゴム相に移働し、分配系数に達すると平衡状態になります。
硫化剤などの配合剤は拡散速度が速く、同じゴム中の濃度差が短時間で解消されます。